2009-11-22
眠剤の投入が早いとどうしても起床も早くなってしまう。用心のため平日用の処方(遅効性の眠剤は休日の半量)なので熟睡時間は6時間強といったところ。
先ずは投宿した八戸から、東北本線の各駅停車で三沢へ。
三沢からは、今回の訪問の目的のひとつ、十和田観光電鉄。
事前のリサーチで、無いのは判っていたのだが、念のため一日乗車券の類が無いか改札で聞いてみる。当然「無し」の回答。
それでは、と車庫のある七百までの切符を購入。ホームで待って居たのは大手民鉄から地方私鉄へのVVVF車の最初の譲渡事例となった、元東急の7700形。運転席を覗いて見れば、ハンドルもワンハンドルマスコンである。
手狭な三沢駅ではアングルに苦しむがとりあえず車体の写真を撮ってから開いている最後部のドアから車内へ。先ずはM車側に座りV音の鑑賞準備(苦笑)。
時間が来て発車。温泉街の中の急勾配にいきなり挑む事になるわけで、徐行運転もあいまってVVVF音は威勢よく上がり切ったりはしない。スイッチング周波数の高い所でチリチリ使われて、特定の箇所の電気部品の熱的ストレスが可哀想な気もするが、まぁ、その前に十分すぎる停車時間があるわけで、きっと大丈夫なのだろう。
大曲の駅には真新しい樹脂製の透明波板を外板にした真新しい木造簡易駅舎が建っていた。このタイプの駅舎は各駅に一気に整備したらしく、比較的大きな鉄骨製のホーム上屋を持たない各駅には全て設置されていた。風情的には北国を感じさせるものではあるが、雰囲気はちょっと微妙な感じ。
車庫のある七百で対向列車と交換。ここで下車する。
交換設備が有るのはこの車庫のある七百のみで、イメージ的にはひたちなか海浜鉄道の那珂湊駅と同様な場所ということになるが、こちらは市街地ではない。
隣接の保線区では朝の打ち合わせが終わったのか、作業の出発準備で忙しそう。他方、車庫の方はひっそりとしている。時々コンプレッサの音が車庫内から響いてくるが人影は無し。
ぐるっと周囲を回って、留置車両の撮影。ここでは凸形の電気機関車2両が未だ現役である。大き目のスノープラウを付けた2両をスナップ。
1両は日立(笠戸)製、もう1両は川崎だったか三菱だったか?
次の電車まで結構時間があるので待合室でのんびり過ごす。昨日の夜の雪が解けて、薄日のさしこむ待合室の中には屋根から落ちる雪解け水の音が響いている。
七百から再度乗車し十和田市駅へ、隣接するバスターミナルから直ぐに出る、野辺地・まかど温泉方面のバスに乗車。七戸市街での走行ルートが良く判らなかったので、信号待ちを見計らい運転手さんに、南部縦貫鉄道の七戸駅最寄のバス停かジャスコ最寄のバス停で降ろして欲しいとお願いする。と、「取材ですか?」と聞かれる。「いや、そんな大層なものじゃありません、ただの道楽で・・・」と返したが、まぁスーツに皮のコートといういでたちでは、「仕事の人」と思われるのは仕方ないかもしれない(苦笑)。
バス停から七戸駅への道は、記憶で歩けるエリア内だったので問題は無し。七戸の駅舎は往時のまま。壁面の「南部縦貫鉄道」のロゴとシンボルマークの看板もそのままである。
ここも昨夜の雪が解け、盛大な水音に包まれていた。車庫も往時のまま、中には大切にされている保存車両達が眠っている。
周囲を回って適当に風景をスナップした後、バスで上北町へと抜ける。予定外だったが、SDカードの残り容量が厳しく、補充しなくてはならなくなってしまった。時間と店舗探索の手間と入手の確実性を勘案すると、先ほど十和田市駅最寄にあったK’sへ行くのが一番確実であるとの結論に達するが、いかんせん戻るバスは時間的帯に全く無く、数十kmの輪を描いて上北町・三沢経由で舞い戻る事になった。SDカードは16Gで一万円弱。。。背に腹は変えられないがちょっと痛い出費であることも事実。仕事がらみなので、情報セキュリティ規則の問題で個人所有のPCを連れて来れていないのが痛い。
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